「曲中祭」の「大いなる秋田」に感無量になった件②
「大いなる秋田」は、第3楽章の「秋田県民歌」と第4楽章の「県民の歌」に「ヤマ場」があるのかも知れませんが、中学生時代にブラスバンドで「伴奏」していた私からすると、第1楽章も第2楽章も全部が「ヤマ場」なんです。
第1楽章「黎明」の冒頭、いかにも「夜明け」をイメージさせるイントロは自分にとっては最初っから「ヤマ場」な訳ですよ、ええ。
この第1楽章「黎明」には、軽快なファンファーレのようなトランペットのパートがあるんですが、中学時代にブラバンでトランペットを担当していた私、このファンファーレのようなフレーズを死ぬほど練習した記憶あります。今思えば、中学生でよくあんな細かいリズムの演奏ができたもんだなと、我ながら感心してしまいます
。
イントロで盛り上がってコーラスが、
「わがふるさとよ うるわしの故郷(くに)」
と始まると鳥肌ですね。今回の「曲中祭」でも、まずここで私は既にヤラレました。
んで、第1楽章のコーラスが進むにつれて変調するフレーズがあるんですけど、ここがまた盛り上がるんですよね…。想いが深まるんですよ。
第2楽章「追憶」は、自分の幼い頃の情景が目に浮かぶようなメロディライン。何故か、小さい頃に可愛がってくれた祖父母の顔を私は思い出してしまうんです。文字通り「追憶」なんですよね。
私、この第2楽章「追憶」のなかでトランペットのベルにミュートをはめて演奏するソロをやたらと感情込めて吹いていた記憶、ありますね…。
第1楽章と第2楽章で高ぶった感情が第3楽章「秋田県民歌」で爆発して、そして第4楽章「県民の歌」で、明るいメロディなのに涙が止まらない
。私は「曲中祭」のフィナーレではここ3年間、毎年毎年同じように感情が動き、勝手に涙を流しているんです。
こんなに「大いなる秋田」に対する想いが強い私、実は大人が演奏する「大いなる秋田」を一度も鑑賞したことがないんですよね。
『「大いなる秋田」は「曲中祭」で聴くもの』
そんな思い込みが私にはあるんです。一流の合唱団が一流のブラバンの伴奏をバックに演奏する「大いなる秋田」はきっと素晴らしいでしょう。素晴らしいに決まってますよね。
でも、トータルで40分間にも及ぶ大作を14歳とか15歳の少年少女が演奏すること自体がそもそも素晴らしいんです。一流の合唱団の完成された重厚な声で唄われるのはもちろん感動を呼ぶんでしょう。でも、「未来」や「希望」が感じられる中学生達のあの「若い声」で唄われる「大いなる秋田」が私は好きなんです。
そして…、今回の「曲中祭」で何よりも個人的に感激した理由は、私が30年前に経験したことを息子・Joeが経験できたからなんです。家族で「転勤族」の生活をしていた頃、私は我が子が自分と同じ中学校に通うだろうなんて夢にも思っていませんでしたが、今それが現実となっているんです。
演奏の素晴らしさ、希望に満ち溢れた中学生達の歌声、自分には「秋田という故郷」があるという歓び、そして我が子が30年前の自分と同じことを経験できたという現実。
「感無量」という単語がありますが、今年の「曲中祭」の「大いなる秋田」では、様々な「感動」が折り重なって、まさしく「感無量」でした。
世の中には、曲中生の「大いなる秋田」でこんなに「感無量」になっている大人がいるということを曲中生には認識して欲しいもんです…。
(この項終わり)
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コメント
Rayさま
ラジオの学生コンクールの際のコメント、まさしくその通りだと思います。子ども達のあの「若い声」のコーラスが耳に入って来た瞬間のあの「鳥肌」はなんなんすかね…
「大いなる秋田」、機会がありましたらRayさんも是非お聴きになってみてください
投稿: joesdad34 | 2013年10月20日 (日) 21時51分
人生経験豊富で、安定した声を持つ大人のほうが、表現力とも上手いに決まっているんですが、大人にはない清々しさが子供の合唱団にはあって、心に響く・・・と、昔、ラジオで学生コンクールを批評しているのを聞いたことがあります。
息子さんが在学してらっしゃるなら、ご自身が演奏されていた曲ならなおのこと、感慨深かったことと思います。
楽章ごとの説明は、音が聞こえるかのようにとても楽しく、また音楽を聴きたいなという気持ちにさせられました♪♪♪♪♪♪
投稿: Ray | 2013年10月16日 (水) 23時00分