素直な嬉しさ
「前夜」になりました。入院の「前夜」です。
私が「ここ」に居ることを知っていて、私が現在置かれている状況を知った学生時代のレスリング部の同期の仲間達からはメールで激励のメッセージが届きました。
いつの間にか、30年近い付き合いになろうというレスリング部の仲間達は、私にとっては「愛する我が故郷・秋田県大曲」の同級生達と同様、「一生の付き合い」をする友人であるとは解っていましたが、この状況で激励をもらって改めてその意識が高まりました。単純に、ただただ嬉しかったですよね。
そして、数日前に仕事を通じて初めてお会いした某広告代理店の社員の方、「職業・年齢共に不詳」の風貌の私に興味を持ってくださったのでしょうか。私が「ここ」にいることを突き止めてくださり、そして私が現在置かれた状況を知って驚かれたようです。
電話で「必ず復活してください。応援してます」と激励してくださいました。初対面後の2度目のコンタクトで熱いメッセージをいただけたことが本当に嬉しかったです。
今週末は、中学3年になる卓球部所属の息子・Joeが秋田県大会に臨みます。団体戦、個人戦両方で県大会に進んだ彼を応援するために、今週末は秋田に向かう予定だった私、それが叶わなくなってしまったことのお詫びを伝えるために今夜はJoeに電話しました。
病気が見つかってしまって今週末入院するため試合の応援に行けなくなってしまったことを詫びつつ、私は昨年食道癌に勝った男(=私の父親=Joeの祖父)の息子だから私もこの程度の病気には勝てるので心配要らないということも伝えました。そんな、根拠に乏しい私の説明に対しても彼は「遺伝するから勝てるよ」と「大人っぽい切り返し」で応えました。息子の成長を感じてこれも単純に嬉しかったのです。
また、思わず「試合頑張れよ」と伝えてしまった私、すぐに言葉を訂正しました。
「あ、“頑張れ”って言葉は無責任な響きがあってオレ嫌いなんだよな。ごめん。試合を思いっ切り楽しんで来い。そしてとにかくカッコつけて戦え。“オレがイチバンつえぇんだ”って気持ちで戦って来い。スマッシュ決めたら、相手を威嚇するつもりで思いっ切り声出してやれ。一秒でも長くコートに立っていられるように、全力で戦え。Joeをイチバン応援しているのはオレだってことを忘れんなよ」
ともすれば鬱陶しいと感じられてもおかしくないような私の「熱い言葉」に対して、Joeはすべて「うん」と素直な返事で応えていました。正直、息子に想いを伝えながら私は不覚にも涙を流しそうになっておりました。
素直に「嬉しい」と思える気持ちを失わないことも、私が今置かれている状況においては大切な「前向きさ」なんですよね。
そんな今日、勤務先で私は個人宛の冷凍便を受け取りました。荷物の依頼主は、トマコマイにいた頃に私が毎週のようにお肉を調達に出かけていた精肉店を担当する同じカイシャの営業社員でした。箱を開けてみたらこんな感じ・・・。
私に「素直に嬉しい」と感じさせてくれたすべての人々に感謝。
「不屈の格闘家」は病気には負けないですよ
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