「旅立ち」の季節です
世間より一足早く、私の勤めるカイシャでは平成23年度が終り、「旅立ち」の季節になりました。
今から2年前に入社した彼は、最初の配属先として「縁も所縁もない」トマコマイに赴任してきました。
たくさんの人から好かれる素直な性格の彼は、トマコマイで社会人としてのスタートを切り、私のような「フツーじゃない」上司の下で2年間のカイシャ生活を送りました。
入社1年目の秋に出場した「苫小牧マラソン」で初めてハーフを完走した彼は、感極まって泣きべそかきながら私のもとに駆け寄ってきました。
今から1年前に私が2ヶ月半にも及ぶ入院生活を強いられた時には、入社1年目にして私の「代わり」を立派に果たしてくれました。毎週末、私の病室を訪れてくれた彼の表情は、見る度にドンドン逞しくなっていくのが明らかに判りました。
「人間の表情って、短期間にこんなに変わるものなんだ・・・」
と強く感じたことを私は鮮明に憶えています。
まだ幼い頃に、病魔に父親を奪われた彼は、先日行なわれたショクバの送別会のスピーチで私のことを「父親のような存在でもあり、友達のような上司だった」と表現してくれました。私、感無量でした。
そんな彼は、私からの「感謝のしるし」である、革製のマネークリップを受け取って、ここトマコマイで見つけた「人生の伴侶」と共に今日、新天地である大阪に旅立ちました。
彼もきっと「私の人生における登場人物」として、「一生の付き合い」をする存在になることでしょう。
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