メッセージカード
先日、新千歳空港から秋田空港に向かう飛行機の中で「加圧トレーニング」に関する本を読んでいた私に、その航空機に搭乗していたたった一人の客室乗務員の方が声をかけてくださいました。
「すみません。加圧トレーニングをされているんですか?私も4ケ月程前から始めました。」
と。その乗務員の方はそれから暫し、私の座席の近くの通路に膝まづいたまま私と「加圧トレーニング」についての話題に没頭しておりました。
搭乗定員おそらく50名程度で空席も多い航空機の中ではありましたが、その乗務員の方を殆ど「独り占め」にした状態が数分続き、それなりにイイ気分で秋田空港に着陸。
航空機から降りる時に、私はその乗務員の方から4ミリ四方程度の大きさの文字でビッシリとメッセージを書き込んだ名刺大のカードを手渡されました。
私も調子に乗っていつものノリで、
「○○さんのお陰で、素敵なフライトになりました」
とカッコつけた笑顔で伝えて飛行機を降りました。
手渡されたカードには、如何にも私が喜びそうな「美辞麗句」が並べられております。
「お客様を初めて拝見した時も、清原選手(元巨人軍)かなと思うほど、強くたくましい格闘家オーラを放っておられました」
そして私は、
「これは、最後に連絡先がかいてあるパターンのヤツだ」
と思って心の中で軽くガッズポーズを決めながらカードを裏返すと、そこには長い桁数の数字が
「2011.12.23」
完全に浮かれながらも冷静に数字を読み取ると、それは単なるその日の日付でした。
「またどこかでお会いできること楽しみにしております」
という最後の一行に
「乗客としてイイ夢見させてもらったよ」
と私は心の中でつぶやきました。おわり。
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