「この病を経験したことを自分の人生を代表する出来事にしたくない」という思いは変わりませんが、「Malignant Lymphoma」に罹患して抗がん剤治療を受けた経験自体、この病と向き合って生きることについて語る「資格」だと私は感じています。
そこで見つけたCancer Insurance Adviser。直訳すると「がん保険アドバイザー」。公的な資格でもなんでもないばかりか、その存在さえも世の中には知られていない資格かと。
3年前にこの資格を取得しながらも、シゴトとして私が人様に「がん保険」についてのアドバイスをする機会はありません。ただ、自分の「生き様」のひとつ(ある意味「自己満足」のひとつ)として今年も私は年会費を支払ってこの資格を更新しました。「がん保険アドバイザー」と言うよりも「一流のがんサバイバー」「がんになってしまってからの生き方アドバイザー」を目指して生きていきたいと思う訳です。
唐突ですが、インフルエンザが蔓延・流行したシーズンにインフルエンザに罹る確率は30%程度、およそ3人に1人というデータを目にしたことがあります(あくまでも「1シーズン」という期間ですが)。
「一生」と「1シーズン」という期間の違いを無視して比較することにはかなり無理がありますが、「独り言」を言うならば、「1シーズン」にインフルエンザに罹る確率よりも「一生」のうちに「がん」と診断される確率の方が高いという実態を踏まえると、国民健康保険と同様にすべての国民が(健康を害する前に)「がん保険」もしくは「がんを保障する保険」に加入するべきだと私は強く思います。
「がん」の治療には当然お金が必要です。治療の費用もさることながら、予定外の出費がかさみます。健康保険が適用にならない治療もあります。
自分自身、「がん」になった実体験を通じて理解できたことは、「がんを保障する保険」に加入していれば「経済的なサポートが得られる」「安心を得ることができる」などという、いかにもホケンガイシャの商品パンフレットに載っていそうなありきたりのレベルの話なんかではなく、「これで前向きにこの病と向き合える」いや、「この病に打ち克ってやろうじゃねぇか」という「底知れぬ強烈なエネルギーが全身に満ち溢れる」ということでした。
今年の6月で診断確定後5年。私の場合、およそあと半年間再発がなければその後の再発可能性は低くなるとともに、follicular lymphoma stage Ⅲ 診断確定時の「5年相対生存率50~70%」という統計上のデータをクリアします。
「診断確定後5年経過」というタイミングは、まだまだ私の人生にとっての単なる「通過点」。これからも、家族と自分自身のために、ますます自分らしく「命の旅」を楽しんで歩んで行こうかと。
大寒波に見舞われているこの週末、「身の安全」を最優先に考えて「太陽系最高の快適空間」への移動を見合わせて「出稼ぎ先」でのんびりしながら暇に任せての長文投稿、失礼しました。
因みに、「鯖の水煮缶」のような2枚目の画像は3ケ月前に体に造影剤をブチ込んで撮影したCT写真です。抗がん剤治療開始前には腸間膜付近に横たわっていた巨大な腫瘤(カルテを覗き込んだら医師が「Giant Tumour」とサラサラと書いていましたねぇ)は、すっかり石灰化して小さな小さな「カス」になりました。
腫瘤の大小よりも、日頃のトレーニングや食事管理の割にはなかなか薄くならない腰回りの皮下脂肪(画像下部の左右にある黒い部分)の方が気になる件。
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この文章は、1月下旬にFacebookに投稿したものです。
最近は、専らFacebookに様々な出来事や自分の想いを投稿することが主流になっています。特に理由はないのですが。
今後は、よっぽどの出来事が起きた時にここに帰って来ようかと
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